3軸のジャイロなので、エルロン エレベーター ラダーをジャイロで補正してくれるそうです。
しかもジャイロ効果のON OFF そして指示した姿勢を保持してくれるAVCSモードも持っています。
専用のケーブルが2本付属しています。
1本は両端のコネクターがプラス マイナス線と信号線の3本づつのもの。
もう一本は片方のコネクターはプラス マイナス線と信号線の普通のコネクターですが反対側のコードは3つのコネクターに分かれてそれぞれの信号線の位置にセットされています。
両端のコネクターがプラス マイナス線と信号線の3本づつのケーブルはジャイロのエルロンinputに接続し、もう一本の異形のケーブルはプラス マイナス線と信号線の普通のコネクターの方をエレベーター ラダーそしてモード切替スイッチのinputに接続します。
とりあえず動きを確かめるために受信機とサーボを接続しました。
ジャイロと受信機は付属のケーブルで接続します。
エルロンinputのケーブルは受信機のエルロンに接続し、エレベーター、ラダーの異形のケーブルは受信機のエレベーターとラダーの信号線にそれぞれ接続します。
モード切替スイッチの信号線は送信機の空チャンネルの信号線に接続します。
ただしモードの切り替えはスイッチはジャイロのON OFF AVCSモードの三段切替が必要なので、送信機の三段にスイッチが使えるチャンネルに接続する必要があります。
今回使用するフタバのFF9スーパーでは左肩のEスイッチが三段切替できますが、5CH以降のチャンネルは任意のスイッチに割り振れるようなので、とりあえず5CHにモード切替の信号線を接続しました。
各サーボはジャイロのそれぞれのoutputに接続します。
ディップスイッチはデフォルトはS1がONでS2 S3はOFFです。
この状態は普通の飛行機タイプで、切替によってデルタ翼やVテール機にも対応するそうです。
このままで電源を投入し送信機のレバーを動かさないでジャイロの働きを見てみます。
ジャイロを前後左右に傾けたり水平に回してみたりすると
ジャイロOFF(ジャイロのLEDは消灯)ではもちろんサーボは動きません
ジャイロON(LED青色点灯)ではジャイロを動かした瞬間だけサーボがジジッと動きセンターに戻ります。
AVCSモード(LED赤色点灯)にするとジャイロを動かしてみると勝手に振り切れたり反対側に動いたり予測不可能な動きをします。
ジャイロの動きに追随しているようなそうでないような不思議な動きです。調整できていないのでこんなものかもしれませんが、とりあえずモードによってサーボの動きが違うようだということだけは確認できました。
搭載する機体の選定に悩みましたが、何分慣れていないジャイロを使うので、落ちても壊れにくく、かつジャイロ効果の確認が容易かもしれないと思って、何年か前に作成したEPPのファンフライ機を引っ張り出してきました。
動翼のヒンジテープも剥がれており、モーターもへたっていたので整備して復活です。
ジャイロは翼の裏側に付属の両面テープで接着止め。
ジャイロの向きですが、信号線の出ているほうが後方とのことです。また翼の裏側に取り付けるということはジャイロがひっくり返ることになりますが、それは問題がないそうです。
AVCSモードを利用するときは送信機のサブトリムやトリム さらにエクスポはすべてOFF(ゼロトリム)にしておくこととミキシングもOFFにしておく必要があるそうです。そうでないと送信機からのトリム等の信号をジャイロが拾って思わぬ動きをするのだそうです。
*この問題については私の固体だけかもしれませんので、もちろん胸をはっては言えませんが、末尾の方法でトリム調整したままでもAVCSモードが利用できるようです。
AUXチャンネルの設定で5CHは3段切り替え可能なEスイッチに割り当てます。
ちなみに、このジャイロは送信機側でのジャイロ感度の変更はできないそうです。
つまりジャイロ感度はジャイロ本体の感度調節ボリュームのみでしかできませんから、送信機の5CHにジャイロミキシングを設定する必要はありません。(もちろんそうしてもかまわないのですが・・)
私はAUXのままジャイロミキシングをかけないで使用しました。
ジャイロのモード切替スイッチ(Eスイッチ)
フタバFF9スーパーでは、5CHのリバース設定がデフォルトのままでは、センターがジャイロOFF 奥がノーマルジャイロON 手前がAVCSモードになりました。
機体への取り付けと送信機の設定が終わったところでジャイロの初期設定に入ります。
ジャイロ本体の感度調節をおおむね40%くらいの位置にしておきます。
ここから説明書とにらめっこです。
まずジャイロのディップスイッチをS1からS3まですべてOFFにして中位校正をするとのこと。
電源ONにするとLEDが説明書通りにチカチカして校正が終了したようです。
さらにこのままでいますと再びLEDがチカチカしだして、ジャイロの制御方向の変更設定(リバーシブル設定)に入りました。
ここでいったん電源を切ってディップスイッチのS1のみオンにして今度は機体をきちんと水平にして電源を入れてジャイロの動きを見ます。
しかしAVCSモードに入れるとエルロンサーボが振り切れてしまいます。何度かチャレンジしてモードスイッチをカチャカチャすると止まりましたが、何がどうなったのかさっぱりわかりませんが、とにかく結果オーライで行くことにします。
(このカチャカチャの理由は末尾に記載した理由で、ちゃんと意味があったようです)
AVCSモードで機体を傾けたときにエルロン エレベーター ラダーの各動きが追い舵になっていないか確認します。
追い舵の場合はそのチャンネルを覚えておいてジャイロでリバース設定をしてやります。
リバース設定は、再びディップスイッチをS1からS3まですべてOFFにして電源を入れてリバース設定の段階になるまでまで待ちます。
ジャイロの1回フラッシュが5回続き 2回フラッシュが5回続き 3回フラッシュが5回続きとこのパターンが巡回します。1回フラッシュはエルロン 2回フラッシュはエレベーター 3回フラッシュはラダーのリバース設定ができフラッシュしている5回の間に送信機のラダーを左右どちらかにいっぱいに切るとリバースします。このときフラッシュの色が正(青)から逆(赤)に変わります。再度変更する逆(赤)から正(青)変わります。
ラダーステックを切る時間が短いと変更ができませんのでLEDの色が変わってリバースの設定が完了したのを必ず確認します。
リバース設定が完了したらデイップスイッチを元に戻して最後の確認です。
機体を水平にしてジャイロOFFの状態で電源をいれます。
AVCSモードに切り替えて機体を左に傾けていくと機体を水平に戻す方向にエルロンが動いていきます。
徐々に水平に戻すとエルロンは動きに連れて舵角を減少させていき、水平を通り越して右に傾てくると今度は機体を左に戻そうとする方向に動きます。
エレベーターとラダーも同じように機体を制御する方向に動くことを確認しました。
機体を真上に向けてAVCSモードに入れると真上の状態を保持しようと各舵が動きます。
確かに手放しトルクロールも夢ではないような気がします。
*トリムで機体の癖を修正したままでAVCSモードを利用する場合は
まずノーマルもしくはジャイロオフで飛行させて機体の癖をトリムで修正します。(この状態でAVCSモードに入れるとトリムを動かしたサーボがおそらく振り切れてしまうので、AVCSモードに入れてはいけません。)
修正が出来たらいったん機体を着陸させます。
着陸させた状態で、モード切替スイッチをすばやくノーマルからAVCSへ3~5回カチャカチャと切り替えてAVCSモードにします。
こうすることでトリム調整されている状態がサーボのセンターだとジャイロが覚えてくれるみたいなので、AVCSモードに切り替えてもトリム調整したサーボは振り切れずにトリムで調整した状態を保持したままでAVCSモードに入ってくれました。
この後は電源を切って再度電源投入してもちゃんとトリムの効いた状態でAVCSモードに切り替えることができました。
とりあえず地上での実験の結果、上記の方法でうまくいくと思うので、記載しました。
私の場合は受信機やサーボの組み合わせやジャイロとの相性がたまたまうまく行ったのかもしれませんので、必ず地上で一度実験して、動作を確認してください。