以前に作ったGuillow's (ギローズ) パイパースーパーカブ95 が失速して墜落したのをそのまま放置していましたが、修理することにしました。
普通に修理しても面白くないので、以下の変更を加えることにしました。
1エルロンの動きがリンケージの不具合で渋かったので複雑?なリンケージが不要の2サーボにする。
2エルロンの面積をやはり少し小さいと感じたので、少し大きくする。
3被覆をフィルムからエサキティッシュ(エサキプライスパン)での紙張りドープ仕上げにする。(ドープを入手したので一度やってみたかっただけですが・・・)
ドープ仕上げと言っても、紙張りの後、ドープを塗って、紙に防水性を与える程度の仕上げです。
それでも一応紙張りドープ仕上げは始めての経験なので手順等に間違いがあるかもしれませんので、あまり参考にはならないと思いますし、本機は屋外機なので本来ならもう少し厚手の紙を使用するべきなのでしょうが、とにかく挑戦してみます。
という訳で壊れていたカブをまな板に乗せます。
墜落でモーターがモゲて胴体と主翼の一部も折れています。
とりあえず被覆をはがします。思ったよりきれいにはがせました。
1サーボ仕様のエルロンを2サーボ仕様に変更するので、不要なリンケージを取ろうとしましたが、うまく取れなかったので、結局分離してしまいました。
リブ後ろを切り取って、若干大きめのエルロンが入るようにします。
被覆後にサーボの線が通せるように、リブに穴を開けて呼び線を通しておきます。
とりあえず、2度目の生地完成です。
エサキティッシュは黄色を使用します。
本来はゴム動力の飛行機等の被覆に使用される紙で、とても薄いものです。
こんな風に水で2~3倍に薄めたヤマトノリを筆で塗って紙を貼り付けます。
エサキティッシュは薄手にかかわらず、結構強いので、そこそこのテンションをかけても破れませんので、しわを伸ばしながら貼っても大丈夫でした。
しかし、紙を貼った後で水をスプレーすれば紙はピンと張るので、多少の皺は気にしないで貼っていきます。
案外簡単に貼れそうです。
紙を貼った後で、水をスプレーしました。
皺が無くなってよい感じに貼れました。
さて、いよいよドープを塗りますが、その前にドープを塗れる状態に調合しなくてはなりません。
真ん中が主役のドープ 左がドープによる紙の収縮を抑えるドープサイザー 右がドープを薄めるシンナーです。
一応絹張りの下地なんかは絹の収縮を適度に抑えるためにドープサイザーをドープの10%位入れるとありますので、単純にドープ100ccに10ccを入れました。
次に、このドープを3~4倍にシンナーで薄めるとあります。
ここで、3~4倍とはドープ1に対してシンナーは幾つなのか悩んでしまいました。
つまり、3倍に薄めるとはドープ1に対してシンナーが3なのか2なのか・・・??
単純な感覚ではドープ1に対して3が正しいような気がしますが、これが2倍に薄めるのならドープ1に対してシンナーは1が正しいように思えます。
悩んでいても仕方ないので、あまりしっくりしませんがここはドープ1に対してシンナー2がドープを3倍に薄めることだと判断しました。
これを、紙張りした胴体から恐る恐る刷毛で塗っていきます。
乾燥中です。
塗り終わって乾燥させた後、仮組しました。
エサキティッシュは、もともと表面に薄く油をひいた様な光沢がありますが、ドープ塗りの後は、紙の透明感と光沢が増して、とても良い感じになりました。
エルロンのサーボは超軽量のAOSTAR AS-S02A (2g)を使用しました。実測値は2.4gでした。
こんな感じでエルロンを2サーボ式で設置
重量はバッテリー抜きで132.4gです。相変わらず軽量に作成できない未熟者です。
しかしながら、なかなかいい感じに仕上がりました。