プレイリー号エルロン仕様 ムサシノ模型


プレイリー号エルロンバージョンを制作します。
ムサシノ機はモスキートモス以来の2機目です。



 バルサの質は見た感じでかなり上質と思いました。
古いバージョンのキットは主翼のリブもバルサ板から抜き出しして整形する必要があったそうですが、このキットは新しいバージョンで、リブはすでに抜き出した状態で、きれいに整形されていました。
桁材も主翼強化のため、バルサ材からヒノキ材に変更されています。


主尾翼の前面はすでに丸みを帯びた形に成形されています。


主翼から制作しました。瞬間接着剤とタイトボンド併用で組み上げていきます。




 主尾翼が形になってきました。


主翼のプランク材を接着後、本で重しをしました。
主翼の下面が平らなので、こうしておけば、歪みが出ることもないでしょう。


 リブキャップと翼端材を接着して、ほぼ主翼ができました。


左右の主翼をエポキシ接着剤で接着。ここで失敗すると今までの苦労が水の泡ですから慎重に行います。
この主翼はかんざしがありませんので、主翼下部をグラステープをエポキシで補強するようになっています。

エルロンホーン取付材を接着します。すでに溝が彫ってあります。
ただし、断面は二等辺三角形でないので、上下の貼り付け方向に注意が必要です。

エンジンマウントもエポキシ接着剤でがっちり作成します。
胴体の胴枠も、古いキットバージョンではバルサ材を組み合わせて作成するそうですが、このキットバージョンではべニアで成形済みです。

一応胴体も組み立て完了。
あとは各部のサンディングで生地完成となります。


生地完成したので仮組してみました。
この状態で重量は300gです。




さて、いよいよ仕上げの塗装です。
今回は絹張ドープ仕上げとすることにしました。
エサキシルクの白の薄手が余っていましたので、これを使いました。
絹張ドープ仕上げは、何度か挑戦していて、(と言ってもドープ塗りっぱなしの仕上げですが・・・)このブログ内でも書いていますので、詳細は省きますが、やはり今回もドープ塗りっぱなしの仕上げです。
しかも、胴体部は絹張りしないで、ドープ塗料のみで仕上げました。
白の絹とクリヤードープの組み合わせは、完成しても生地完成状態に限りなく近い状態なので、いかにも模型飛行機ですよ!という感じがします。

絹張完成後の重量は348gでした。
生地完成で300gだったので、塗装での増加重量は48gでした。
胴体に絹を貼ってないし、ドープの塗り回数も最小限にしたので、まぁこんなものかもしれません。

メカ積みも完了しました。 燃料タンクは設計図では設置方法が書いてありませんが、ネットで検索しますと、前部は防火壁に差し込んだタンクのアルミパイプで固定し、後部は上下のバルサで挟んで固定するようです。
ま、バルサで前後部とも挟んでやってもよいのですが・・。
リンケージは設計指定では水糸を使えと書いてありますが、機体の外に糸が4本も出るのが嫌だったので、ピアノ線を使いました。
受信機はFrSky Delta 8です。
FrSky D8
FrSky V8
Futaba S-FHSS
Futaba FHSS
Hitec 2.4GHz A-FHSS
等の複数のメーカーモジュールに対応しています。
振動対策を行えば、エンジン機にも使用可能だそうです。


エンジンを積み込んで重心位置の再確認です。
一応指示通りの位置に重心位置が収まりました。
バッテリーは重心位置に搭載するようにしましたので、搭載するバッテリーの重さが変わっても重心に影響が出ないようになりました。



とりあえず完成となりました。
バッテリー抜きで753gです。バッテリーは軽めの2セルリポをレギュレーターで減圧して使う予定なので、バッテリー、燃料満タンで飛行重量はおよそ850g前後になるかと思います。
プレイリーのカタログデーターでは900gから1000gとなっていますが、予想より軽く仕上がりました。

さて、総括ですが、
このキットは、バルサの素材も上質だし、部材は正確にカットされているので、普通に作れば、素晴らしい機体が出来上がると思います。
しかし初心者には悩みどころが満載かもしれません。
例えば主翼前縁材も後縁材もそれぞれ2種類の部材を使用しますが、明らかに形状が違うけれど同じ品番が振ってあります。
また、タンク室補強材も形状が違うけれど同じ品番が振ってあります。
しかも主要な部材一つにだけ品番が振ってあり、他の部材は品番が書いていません。
設計図と合わせていけば十分理解できますが、実は私も少し間違ったり勘違いしたりしました。
またタンクの設置が設計図では中空に浮いていて、どうして固定するのかが書かれていません。
あと、いろいろと細かいところでけっこう悩んだ事もあります。
経験の少ない者には少し不親切かな?と思っていました。

しかし設計図をよく見ると
「ムサシノ模型飛行機研究所はインスタント構造には背を向けています。そんな構造には、本当の模型づくりの楽しさはないと考えているからです。」
と書かれていました。
それでも、同枠がベニヤの一枚物に変更されたり、翼の前面が最初から丸くなっていたり、尾翼のリブ位置に切り込みが入っていたりとずいぶん作りやすく改良されているようです。
あとの細かいところは自分で考えて作りなさいと言うことでしょう。
なるほど、そう言えば、いろいろ試行錯誤している時間も結構楽しかったかも・・・です。
ムサシノ模型飛行機研究所の飛行機をもう1機作りたくなりました。