レーザーカットされたバルサモデルということで、作成はとても簡単とのうたい文句は本当だろうか?
レーザーカットのモデルを作るのは初めてなので、期待で胸がふくらみます。
箱を開けると、きれいにレーザーカットされたバルサが出てきました。
バルサ材やベニヤ材の品質も見た限りではかなり均質で上質な感じがします。
早速、作成にかかります。まずは胴体から作成しますが、さすがにレーザーカットされているため、部材はとてもきれいに切り離すことができ、張り合わせ部分もぴったり合って修正する必要はありません。
ちょっと楽しくなってきました。
バルサを削りこんで機首部分の丸みをつくるために、削り込む部分の補強部材を貼り付けます。
さすがに、この部分はレーザーカットと言えども、カンナやサンドペーパーのお世話にならざるを得ません。
上下のバルサを貼って、胴体の形になりました。
たいした手間ではないのですが、上下のバルサは胴体の幅にあわせてカットする必要があります。
はじめから、胴体幅に合わせてカットされていれば楽なのですが、レーザーカットと言えども、ここまで要求するのは身勝手なのかな?
全体の形ををカンナやサンドペーパーで整えます。
キャノピーの部分をカット。これで胴体はほぼ出来上がりです。
ここまでは結構簡単にさくさくと作業が進みました。
主翼の製作にとりかかります。リブの形は狂いが無く、スパーの位置のズレもありません。
普通なら、主翼は設計図の上にスパーやリブを並べて、位置決めをしながら慎重に作るのですが、リブの位置も下面のバルサプランク材に溝が彫ってあるので、そこに順番にリブをはめていけば良いので、設計図面を下にひいて位置あわせをしなくても位置がずれません。
翼端部分はハミだしたスパーをカットして部材を接着します。
この中央プランク材は、左右上下で4枚あるのですが、上下は微妙に寸法が違います。
同じだと思って、適当に貼って上下を間違えたので、手持ちバルサでプランク材を作り直す羽目になってしまいました。
やはり、設計図でちゃんと確認しないといけないですね。
サーボの延長コードは前縁のプランク前に通しておきます。これを忘れると、せっかく作った主翼の部分破壊を強いられることになります。
主翼をサンドペーパーで修正します。思った以上に、かなりの部分をサンドペーパーで整えなくてはいけません。
レーザーカットと言えどもプラモデルを作るような訳にはいかず、この手間は省くことは出来ないようです。
というわけで、生地完成です。
フィルムの被覆を終えて、いよいよリンケージやメカの積み込みです。
モーターはタマゾーのER-181212dを使用します。
このモーターはOK模型のシトロンやマジョラムに標準装備のモーターです。
折ペラはタマゾーのAT30/6C2.3M 7×4.5を使用します。
これもOK模型のシトロンやマジョラムに標準装備のものと同じです。
リポは500m 3セルでちょうど重心が合いそうです。
ラダー、エレベーターのリンケージはナイロンチューブに通した細いピアノ線を使うように指示されています。
ナイロンチューブは胴枠の指定場所を通すように設計図面には書かれていましたが、見落として、指定場所以外のところを通し、リンケージのガタが出てしまいましたので、チューブの下に受けの部材を接着してあります。
このリンケージ用のピアノ線は細いので、チューブを胴体の中で2箇所くらいは固定してやったほうがしっかりすると思ったのですが、この段階ではもう不可能なので、できれば生地完成前にチューブだけは通して2箇所位を固定したほうが良いと思います。
主翼を止めるビスはタッピングビスが指定されていますが、主翼を取り外ししているうちに甘くなってきそうだし、飛行中に力のかかる部分なので、このままでは危険と思って、強度確保のために、六角ボルトをバルサに埋め込んで3mmのネジ止めにしました。
ラダー、エレベーター エルロンの動翼は、片面カットが施されており、説明書の必要部品にヒンジテープが記載されていることから、ヒンジテープで接合するのだと思いますが、この方法が詳しく記載されておらず、やりかたがわからなかったので、カット部分を修正して、一般的なシートヒンジを使用しました。
重量は、バッテリー抜きで252gでした。
バッテリーを搭載した飛行時の重量は300g前後で納まりそうです。
今回の製作にあたっての雑感です。
このキットの説明書および設計図書はこの1枚だけです。
製作時の写真があるので、ある程度はこれを参考に作成できますが、私は経験不足や早合点のせいかも知れませんが、細かい部分でけっこう悩んだり間違ったりしました。
たぶん、これ、初心者が一人で作るのは無理(もちろんどのキットもたぶん無理なんだろうけれど)だと思いますが。
簡単そうに見えただけに、ギャップを感じてしまいました。
しかし、主翼のリブやプランク材のリブ挿入部が正確にレーザーカットされ、プランク材にリブをはめ込む方法により、全く狂いの無い主翼を作ることが出来ましたし、フィルム被覆時も、フィルムの収縮で歪んでしまうことが無かったので、この点においてはとても製作が楽で素晴らしいキットだと思いました。
とりあえずは完成しました。後は飛行を待つだけです。
初飛行を敢行!
今生の別れとなるかもしれないので、念のため、飛行直前の姿を写真に納めました。
きれいなバンクで旋回飛行中
クリヤーブルーのフィルムで、主翼のリブが美しく透けて見えます。
初飛行は若干前重の状態で行いましたが、扱いやすいスピードで、浮きもそこそこの感じです。
エルロンやエレベーターの利きも十分でキビキビとした感じです。
タマゾーのER-181212dモーターのパワーはこの機体には十分で垂直上昇も可能(ちょっとサバ読みすぎかな?)です。
サーマルも拾えると思いますが、この機体はモーターパワーを生かして、高高度まで上昇させて、スポーツフライトを楽しむ方が似合っているような気がしました。
次回は重心位置の最適値を徐々に探って行きたいと思っています。
主翼をセットしたままで乗用車にも載せられますので気軽にフライトを楽しめそうな機体です。